ページの先頭です

スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置

あしあと

    学生による仮設住宅建設プロジェクトを町内企業が支援

    • 更新日:2011年5月12日
    • ID:2080

    揖斐川町内の製材などをおこなう企業が、被災地に仮設住宅を建設する復興支援プロジェクトに取り組む学生らを支援しています。

    災害支援に関する町内の取り組みを紹介します。

    被災地に集会所建設を

    学生のプロジェクトを支援

    「岐阜県産のヒノキ材を使って、被災した岩手県大船渡市に集会所を建設する」―東海大生による復興支援プロジェクトの一環であるこの取り組みに、揖斐川町内の企業が力を貸しています。

    東海大学工学部建築学科の学生による応急住宅チームでは、被災者のために仮設居住スペースを提供することを決め、今回は大船渡市からの依頼で、同市三陸町の高台の一角に集会所を建設します。

    被災地周辺での材料の入手が困難であったため、以前から研修受入れなどで交流があった(株)スギヤマ(揖斐川町北方)と、(株)末永製作所(同町房島)が大学側の申し出に応じ、プロジェクトのため岐阜県産材(ヒノキ)を安価に調達しました。2社も、学生らを支援することで被災地の復興支援につながればと積極的です。

    作業への協力

    4月6日に揖斐川町を訪れた工学部建築学科(神奈川県平塚市)の学生たちは、(株)スギヤマの工場と道具を借り受け、学生自身が作成した設計図をもとに、7日から21日まで毎日12~14人ほどで部材の加工と組み立て作業を行いました。

    工場には資材と出来上がったウッドブロックが積みあがる

    工場には資材と出来上がったウッドブロックが積みあがる

    建物には2種類の角材が使われ、それを切断したり加工してビス留めし、ウッドブロックと呼ばれる231個の部材を作ります。重機のない被災地でも学生たちだけで建設できるよう、ウッドブロックを積み上げて作るという設計で、出来上がると約9坪の仮設集会所が完成します。

    代表の4年生堀江さんによると、設計を学んでいるが施工は初めての体験とのこと。慣れない作業に苦慮し、しばしば作業の手が止まります。こうした状況を見計らって、現場の知恵と経験を持った企業が少しアドバイスして解決に導きます。ただし、学生らが自分たちで考え経験し達成できるよう、手出しは最小限に、という親心も聞こえました。

    角材を組んでウッドブロックを作る

    角材を組んでビス留めし、ウッドブロックを作る

    業者にアドバイスを受ける

    ちょっとしたアドバイスで学生らはヒントを得る。

    ウッドブロック、大船渡市へ出荷

    28日には、完成したウッドブロックをトラックに積み込み、揖斐川町から大船渡市へ向けて出荷しました。

    現地では学生らが、用地を造成し建物の基礎を作り、トラックの到着を待ち受けています。

                      >>>リンク 東海大学「3.11生活復興支援」プロジェクト

    出発式

    町長や企業のみなさんが見送り、部材を積載したトラックが出発しました。

    5月7日、被災地に集会所が完成!

    現地に加工部材が到着すると、待ち受けていた学生らは集会所の建設を開始し、5月7日に泊地区の公民館として竣工しました。

    完成した泊地区公民館

    完成した仮設集会所「泊地区公民館」の外観です。

    泊地区集会所として竣工

    現地のみなさんも交えて記念撮影。

    引き続き仮設住宅建設を支援します

    1棟目となる集会所建設につづき、2棟目のための資材も確保しています。引き続きこのプロジェクトでは、建設を希望される自治体や地域を募集しています。