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あしあと

    2014 セントジョージ市との交流報告

    • 更新日:2014年12月3日
    • ID:5669

     アメリカ合衆国ユタ州セントジョージ市と揖斐川町との国際交流は、マラソン交流と中学生交流を通して、両国の文化や風土について理解し合い、お互いの友好関係を深めることを目的に実施され、今年で26回目を迎えました。

     毎年10月に開催されるセントジョージマラソンへの派遣と、毎年11月に開催されるいびがわマラソンでの受入を行い、マラソンへの参加やホームステイをしながら交流を深めています。

    セントジョージマラソンへの派遣団

    期間:平成26年10月1日(水)~10月8日(水) 8日間

     2013いびがわマラソン成績優秀者4名を含む10名が、セントジョージ市へ派遣されました。

    派遣ランナー

    総合男子 山中 孝一郎(やまなか こういちろう)さん

    総合女子 田村 あすみ(たむら あすみ)さん

    町内男子 牧村 英光(まきむら ひでみつ)さん

    町内女子 山本 千恵子(やまもと ちえこ)さん

     今年のセントジョージマラソンは、10月4日(土)に開催され、派遣ランナー4名が出場しました。 ランナーの皆さんはセントジョージ市民からの温かい声援を受けながら大自然の中を走り抜け、全員が無事完走することができました。滞在期間中は、ホームステイをしながらマラソンへの参加のほか、メイヤーズウォークへの参加や市内を見学するなどして交流を深めました。派遣団はセントジョージ市の皆さんからの温かいおもてなしに感動し、セントジョージマラソンの素晴らしい運営を学び、帰国しました。

    セントジョージマラソンのコース下見

    セントジョージマラソン前日にマラソンコースの下見を行いました。
    スタートラインで記念撮影をしました。

    セントジョージマラソンのスタート会場

    スタート会場の様子です。
    日本の国旗の横に揖斐川町旗、
    さらにマラソンの幟を掲揚していただけました。
    あたりはまだ暗く、とても寒いです。

    セントジョージマラソン

    ランナーが撮影したセントジョージマラソンのコースの様子です。
    雄大な自然が広がったコースを駆け抜けます。

    セントジョージマラソンに入賞しました

    派遣ランナーが見事入賞しました。

    派遣団員から報告書が届きました!

    派遣団員から報告をいただきましたので、一部をご紹介します。

    派遣ランナー:山中 孝一郎さん

     私は難聴者であるため、ホストファミリーとのコミュニケーションに不安がありました。しかしホストファミリーのおかげで、筆談や携帯電話の翻訳アプリを使って効率よくコミュニケーションが取れ、リラックスが出来ました。セントジョージマラソンのコースは、日本にはない周りが岩だらけの壮大な風景の広がる大自然の中、大半は下るコースで一本道路。序盤の下り坂によるダメージが想像以上大きく、中盤からズルズルとペースダウンしてしまいました。ただ、ここまで来たら楽しみ、最後まで走り切ろうと思いました。終盤の街では、沿道からの声援が多くなり、最後は手を振ってゴールしました。日本では経験できない経験ができ、大変貴重なレースとなりました。振り返ってみると社会人になるとなかなかできないことをやれて、何事も貴重な時を過ごせました。今回の滞在を通して、揖斐川町とセントジョージ市の国際交流のきっかけや受け入れなどの話をいろいろと伺い、町民の理解と行政の多大なる努力があることを身近で実感できたことも大きかったです。それぞれの国際交流が今後とも益々発展し、継続的して行きますよう心より願っております。ありがとうございました。

    派遣ランナー:田村 あすみさん

     私はホームステイが初めての経験で、英語も全く話せないためうまくコミュニケーションがとれるかとても不安でいっぱいでした。しかし、ホストファミリーの方はとても優しくて、わたしに気を使ってくれ、とても快適に過ごすことができました。お互いうまく話すことができませんでしたが、知ってる限りの英語、ジェスチャーでなんとかコミュニケーションもとれました。私のためにご飯をだしてくれたり、レース前日の食事も食べたいものを聞いてくれて作ってくれました。おかげで体調を崩すことなく当日をむかえられました。レース当日、走っているランナーから「Are you from IBIGAWA??」と何人かに聞かれ「Yes!!」と答えると「Good job!!」と励まされました。またその聞かれた人の中には、揖斐川町に行ったことがあるという人もいました。「IBIGAWA」という言葉は、共通語に思えるほどランナーの人たちに知られていました。現地のランナーたちとつながった気がしました。揖斐川町とセントジョージ市の交流の深さを知りました。しばらく走ると広大な景色が目の前に広がってきました。朝日がみえてきた時には本当に絶景で素晴らしいみたこともない景色でした。その景色に見とれているうちに自然と足が動いていました。そして、無事ゴールできました。結果は年代別で入賞、タイムも自分の中で目標にしていた3時間をきることができました。大会ではホームステイでお世話になったアンバーが優勝したことも大変嬉しかったです。揖斐川町とセントジョージ市の国際交流の歴史、今まで積み上げてきた交流の深さにも自分自身で実感し感動しました。この素晴らしい交流をこれから先も更に深めて広めていってほしいと思います。ありがとうございました。

    派遣ランナー:牧村 英充さん

    現地のマラソン大会は、早朝肌寒い強風の中、不安と緊張感でいっぱいのスタートでした。コースは先の見えない長く続くアップダウンの激しい一本道の過酷なレースでした。それを相殺してくれるほどの素晴らしい景色と沿道からの応援に励まされ、最高の気分でゴールできとても素晴らしいレースを体験できました。現地では、関係者の方々に温かく迎えて頂き、ホームスティ先ではホストファミリーにとても親切にしていただき、慣れない生活でしたがとても楽しく過ごす事が出来ました。マラソンを通じてセントジョージへの派遣ランナーとして、素晴らしい体験をさせて貰えたことをすべての関係者の方々に感謝しています。そして、何より今日まで怪我無くマラソンを続けて来れたこと、理解し支えてくれる家族に感謝しています。この素晴らしい経験を日々の生活に生かしていきたいです。 ありがとうございました。

    派遣ランナー:山本 千恵子さん

     いつかはセントジョージへ行きたいなと思いながら、いびがわマラソンを走り続けて数年。昨年は妹が派遣され、また同じファミリーのお家にホームステイすることを知って楽しみに出発しました。セントジョージの朝は明るくなるのが8時頃。マラソンのスタート地点は真っ暗。スポットライトで照らされたスタートラインに、はためくカラフルな旗。スタート時間なのに気にせずトイレに並んでいたり、ピストルの音も聞こえなかったりと、日本とは全然違う雰囲気に驚きつつ走り始めました。グランドキャニオンのような赤い山、ビュースポットのホワイトキャニオンに挟まれた車道を走る爽快感は特別です。さらに沿道の応援はいびがわマラソンと同じようにとても温かくてビックリ。メッセージボードには「Never give up」や「You can run!」、「Just Do it!」と書かれていました。この派遣を一言で表すと、親戚の家にお泊りしてマラソンを走りに行ったような1週間。帰国しても印象に残っているのは、砂漠の真っ赤な山の間を走った時の景色と、一緒に過ごした明るいホストファミリーの笑顔です。英語しか話せないファミリーと、英会話の出来ない私。不安もありましたが、簡単な英単語を並べて話す私の会話にゆっくりしたペースで答えてくれてコミュニケーションも取れました。とても明るい温かいホストファミリーと、親切な方々のおかげで、言葉の壁のない自然体で楽しめた素敵な時間を過ごせました。ありがとうございました。

    派遣団員:野川 光義さん

      セントジョージ市に着いて、まず目を見張ったのが雲一つない真青な空と赤茶色の丘に囲まれ、広い道路とそれに面して住宅が建ち並ぶ整然とした都市整備でした。道路、施設、広場を含めゴミひとつ落ちていない。規制が厳しいのかマナーがいいのか日本では考えられません。滞在中感じたのは、揖斐川町との交流の絆の深さでした。マラソンのスタート地点には揖斐川町旗が掲揚されていました。マラソンのゴール地点では、市長が完走者一人一人と握手されていたのが印象的でした。マラソン翌日の新聞記事では、完走者全員の部門別順位並びに男女別総合順位が掲載されていたのも市民に定着した大会であることを物語っていました。英語の出来ない私にとって、ホームステイは最大の難関でした。ホストファミリーは六十歳のご夫婦と娘さんの3人家族。日本語が出来ないので、携帯電話の翻訳アプリでの対応となり、家庭内では不自由なく過ごすことが出来ました。ホストファミリーによる毎日の送迎には心が痛むような思いでした。また、会場への移動、各セレモニーには日本語の話せるスタッフが数名付き、私にとって不安のない充実した毎日が送れたことに感謝いたします。

     

    セントジョージからの派遣団受け入れ

    期間:平成26年11月6日(木)~11月11日(火) 6日間

     ジョン パイク市長をはじめ、2014セントジョージマラソン成績優秀者4名を含むマラソン派遣団14名と、中学生派遣団20名の総勢34名の皆さんを、揖斐川町にお迎えしました。

    招待ランナー

    アーロン メトラー(2013セントジョージマラソン 総合男子1位)

    アンバー グリーン(2013セントジョージマラソン 総合女子1位)

    イアン ハンター  (2013セントジョージマラソン マスターズ男子1位)

    キャサリン ウォールデン (2013セントジョージマラソン マスターズ女子1位)

     

     11月9日(日)に開催されたいびがわマラソンには、マラソン派遣団から9名の方がランナーとして参加しました。招待選手のアーロン メトラーさんがハーフ男子で2位、イアン ハンターさんがハーフ男子で5位、アンバー グリーンさんがハーフ女子で2位、キャサリン ウォールデンさんがハーフ女子で5位に入るなど好成績を残しました。その他のランナーも全員が無事完走されました。その他の派遣団は、あいにくの雨模様となりましたが、ウォーキングに参加し、いびがわマラソンを楽しみました。表彰式では、いびがわマラソンの総合男女1位の各ランナーに、ジョン パイク市長から、来年開催されるセントジョージマラソンへ招待するプラカードが手渡されました。

     派遣団の皆さんは滞在期間中、町内の家庭にホームステイをしながら、マラソンへの参加のほか、観光するなどして、交流を深めました。ホストファミリーとして24世帯のご家族と、通訳として6名の皆さんに国際交流ボランティアとして活躍していただきました。ボランティアの皆さんの温かいおもてなしにより、終始笑顔で過ごされ、帰国の時は涙と笑顔の別れとなりました。

    いびがわマラソンのステージで紹介されました

    いびがわマラソンのステージで派遣団全員が紹介されました。
    派遣団一人ひとりが挨拶をしました。
    練習してきた日本語でスピーチする方もいました。

    いびがわマラソンのスタート

    スタートの様子。
    小雨が降るなかスタートしました。

    いびがわマラソンで入賞

    招待ランナー全員が入賞という好成績でした。
    他のランナーの方も全員完走しました。

    セントジョージマラソンへご招待

    パイク市長から、成績優秀者に
    セントジョージマラソン招待パネルが手渡されました。
    2015セントジョージマラソンでの活躍に期待です。