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    2015 セントジョージ市との交流報告

    • 更新日:2016年2月10日
    • ID:6624

     アメリカ合衆国ユタ州セントジョージ市と揖斐川町との国際交流は、今年で27回目を迎えました。

     マラソン交流と中学生交流を通して、両国の文化や風土について理解し合い、お互いの友好関係を深めることを目的に実施しています。

     揖斐川町からは、毎年10月に開催されるセントジョージマラソンへ、派遣団を送り、セントジョージ市からは、毎年11月に開催されるいびがわマラソンに合わせて派遣団の受け入れを行なっています。

     それぞれのまちで、マラソンへの参加やホームステイをしながら、交流を深めています。

    セントジョージマラソンへの派遣団

    期間:平成27年9月30日(水)~10月7日(水) 8日間

     2014いびがわマラソン成績優秀者4名を含む8名が、セントジョージ市へ派遣されました。

    派遣ランナー

    総合男子:宮崎 健司(みやざき けんじ)さん

    総合女子:冨田 光江(とみた みつえ)さん

    町内男子:佐藤 正昭(さとう まさあき)さん

    町内女子:髙橋 万里(たかはし まり)さん

     今年のセントジョージマラソンは、10月3日(土)に開催され、派遣ランナー4名が出場しました。

     ランナーの皆さんは、セントジョージ市民からの温かい声援を受けながら大自然の中を駆け抜けました。

     滞在期間中は、市内のボランティア宅にホームステイしながら、マラソンやメイヤーズウォーク(ウォーキング)に参加したほか、市内見学などを通して交流を深めました。派遣団は、セントジョージ市の皆さんからの温かいおもてなしに感動し、セントジョージマラソンの素晴らしいマラソン運営について学び、帰国しました。

    セントジョージマラソンのコース下見

    セントジョージマラソン前日に、マラソンコースの下見。
    スタートラインで記念撮影をしました。

    セントジョージマラソンのコース半ば

    マラソン当日、レースの様子。
    まだ夜が明けきらない早朝のセントジョージを、
    ランナーは駆け抜けていきます。

    フィニッシュライン

    マラソン完走後、フィニッシュラインで記念撮影。
    それぞれ好タイムを記録しました。

    招待カード贈呈

    表彰式終了後、セントジョージマラソンの成績優秀者4名に、いびがわマラソン招待プラカードが手渡されました。

    派遣団員から報告書が届きました!

    派遣団員から報告をいただきましたので、一部をご紹介します。

    派遣ランナー:宮崎 健司さん

     初めてのホームステイでは、スポーツジムを経営されているスミスさん夫妻にお世話になりました。スミスさんの家族の事、奥さんとの馴初めのお話や趣味の事、現在のお仕事の事等、他にもいろいろなお話をしました。こちらからも私の家族の事や仕事の事などを一生懸命伝えました。ホームステイ期間中は家族のように接していただいて、とても有りがたかったです。
     マラソン当日、スタート地点は少々肌寒く感じるくらいの気温でした。先頭集団で走っていたものの、3マイル程で肉離れを起こし、途中棄権という形で終わってしまいました。実業団選手として走っていた頃に叶えられなかった「海外レースに参加できる」ということで、他の何よりも楽しみにして準備して来たつもりでした。優勝を目指していただけに、とても残念です。
     しかし、リタイヤ直後に後続の選手が「大丈夫かい?」と声をかけてくれたり、ゴール地点ではスミスさん夫妻が温かく迎えてくれました。
     マラソンは確かに残念でしたが、それ以上に、今回の遠征では出会った人々に恵まれていて、得るものが大きかったです。アメリカの人々は家族、友達、仲間を大切にしていて尊敬する部分が沢山ありました。今後は、再度いびがわマラソンに挑戦し、優勝してアメリカでのリベンジを果たそうと考えています。ありがとうございました。

    派遣ランナー:冨田 光江さん

     ホームステイ先のホストマザーもランナーで、セントジョージマラソンに参加されました。家庭と仕事、マラソンと忙しい中、私に気を掛けて下さり、親切にして頂きとても感謝しています。
     マラソン大会当日は気温も落ち着き、マラソン日和でした。マラソンコースは、赤い山々が続く、壮大な景色の中の一本道。ホストマザーと一緒にスタートし、数マイルを一緒に走る事ができました。
     前半はアップダウンの繰り返しで、7マイル地点で揖斐川応援団の方々の応援力を頂きました。下りのコースでは、広大なスノーキャニオンを見ることができました。途中、足に違和感と痛みを覚えスピードが落ちてしまいましたが、ランナーの方や、沿道の方、スタッフの方々に『Good Job』や日本語で『がんばって』など沢山の声援を頂き、ゴールしたい!という気持ちがより一層深まりました。市街地に入るとさらに声援が増え、応援を力になんとか完走する事ができました。ゴールでは、揖斐川応援団の方、ホストファミリーの方が迎えて下さり、とても嬉しかったです。ゴール後、ホストマザーがマスターズ2位の成績だったと聞き、すばらしい1日となりました。
     滞在期間中は、揖斐川町とセントジョージ市の皆さんの交流の深さに感動しました。今回派遣団の一員になれた事を感謝しています。このすばらしい国際交流がより一層深まる事を願っています。とても貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

    派遣ランナー:佐藤 正昭さん

     夜明け前、セントジョージマラソンのスタートが切られました。他の選手のペースに惑わされる事なく、ゆっくりとしたペースを刻んでいきます。7マイル過ぎからの上りは、無理せず後続の選手を前に行かせました。13.1マイル中間地点から、ギアチェンジ開始。誰にも抜かれる事なく、前の選手一人一人を確実に捉えていきました。目標を達成できるかもしれないと心踊りましたが、20マイル過ぎた頃から右足が攣り始め、22マイル過ぎからは左足も。後続の選手に抜かれ始めました。そこからは、足が攣らないようにギリギリのペースを探りながら、ゴールまで突き抜けました。レースの結果は2時間56分22秒、総合77位、年代別10位でした。あと1分速ければ8位入賞だっただけに、残念です。目標にしていた2時間50分切りも達成できませんでしたが、89年のいびがわマラソンでの個人成績(2時間59分54秒、総合99位)を超える事はできました。
     セントジョージマラソンは最高のロケーションで声援も素晴らしかったので、いつの日か再びこの地を訪れたいと思いました。現地の関係者の方やホストファミリーの方にも、大変優しくして頂きました。最後に、お世話になった役場の方、一緒に参加されたメンバーの方、出発前に壮行会を開いてくれた方、アドバイスをくれた方、自分に関わる全ての方に感謝しています。ありがとうございました。

    派遣ランナー:髙橋 万里さん

      セントジョージ到着後の対面式で、笑顔いっぱいの大変温かい歓迎を受けた時、ああ、これが長きに渡る交流の証なんだと強く感じました。私を受け入れて下さったホストファミリーのBlake家は、お話好きでみんなとても明るく、優しさと愛情に溢れた家族でした。親切にして頂いたお陰で、毎日楽しく心地良く過ごす事が出来ました。セントジョージには、見たことのない赤レンガ色の山々と大地が広がり、毎日その素晴らしい景色を見ているだけで幸せでした。
     セントジョージマラソンは、下り基調でありながら、途中に上りもあるハードなコースでした。最初は防寒具が必要なほどの寒さだったのが、徐々に真夏日へと変化し、次第に脚も心も疲れてきました。しかし、懸命なボランティアの方達や沿道から精一杯励ましの声援を下さる方達は、いびがわマラソンを思い出させ、私に力をくれました。派遣団の皆さんとホストファミリーが待ってくれているゴールに辿り着けた時は、本当に嬉しかったです。自己ベストも更新し、更に思い出深いものとなりました。
     マラソンを始めたことが、このような素晴らしい経験に結び付くとは思いもしませんでした。私がセントジョージマラソンに参加できたのも、どんな時も応援し支えてくれる家族や友人、地元や会社の皆さん、ランナー仲間の皆さんなど、多くの方々のお陰だと、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

    セントジョージからの派遣団受け入れ

    期間:平成27年11月5日(木)~11月10日(火) 6日間

     2015セントジョージマラソン成績優秀者4名を含むマラソン派遣団14名と、中学生派遣団16名の総勢30名の皆さんを、揖斐川町にお迎えしました。

    招待ランナー

    アーロン・メトラーさん(2015セントジョージマラソン、総合男子)

    アンバー・グリーンさん(2015セントジョージマラソン、総合女子)

    マシュー・ポールセンさん(2015セントジョージマラソン、マスターズ男子)

    ジェシカ・スタンフォードさん(2015セントジョージマラソン、マスターズ女子)

     11月8日(日)に開催されたいびがわマラソンには、マラソン派遣団から9名の方がランナーとして参加。招待選手のアーロン・メトラーさんがハーフ男子4位、アンバー・グリーンさんがフル女子4位、ジェシカ・スタンフォードさんがフル女子6位、マシュー・ポールセンさんがハーフ男子の年代別優勝と、全員が好成績を残しました。他のランナーも、全員が無事に完走されました。その他の派遣団は、あいにくの雨模様となりましたが、ウォーキングに参加し、いびがわマラソンを楽しみました。表彰式では、いびがわマラソンの総合男女1位の各ランナーに、ジミー・ヒューズ市長代理から、来年開催されるセントジョージマラソンへ招待するプラカードが手渡されました。

     派遣団の皆さんは、町内の家庭にホームステイしながら、マラソンへの参加・観光などを通して交流を深めました。ホストファミリーは15世帯のご家族に、通訳は4名の皆さんに、国際交流ボランティアとして活躍していただきました。皆さんの温かいおもてなしに、派遣団の方々は終始笑顔で過ごされ、帰国の際には涙と笑顔の別れとなりました。

    いびがわマラソンのステージで紹介されました

    いびがわマラソンのステージで、派遣団全員を紹介。
    派遣団一人ひとりが挨拶をしました。

    いびがわマラソンのスタート

    フルマラソンのスタートを待つランナー達。
    招待ランナーも準備万端の様子。

    ゴール際で応援

    ウォーキングを終えた派遣団が、
    ゴールの手前で、帰ってくるランナーを出迎えます。

    セントジョージマラソンへご招待

    ヒューズ市長代理から成績優秀者に、
    セントジョージマラソン招待パネルが手渡されました。