すめらぎとは、天皇という意味があります。
揖斐すめらぎの森感謝祭の会場となった谷汲緑地公園北西の山麓には、昭和32年4月に開催された第8回植樹行事ならびに国土緑化大会において、昭和天皇、香淳皇后両陛下がスギをお手植えされた場所があります。
そして、昭和51年7月には、上皇、上皇后両陛下(当時皇太子同妃両殿下)が、同地をお訪ねになり枝打ち作業をご視察されました。
さらに、平成27年10月に第39回全国育樹祭が開催され、今上陛下(当時皇太子殿下)により、全国育樹祭では初めてとなる間伐の鋸入れを行っていただきました。
このように、皇室3代にわたり森林づくりが引き継がれてきた皇室ゆかりのスギのある周辺の森を、未来への宝とし、町民こぞって守り育てる決意を持って「揖斐すめらぎの森」と命名しました。
令和元年10月27日(日) 9時50分~15時
揖斐川町谷汲緑地公園(岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲名礼地内)
式典:1,200人 全体6,000人
オープニングで宗次郎の水心という曲のオカリナ演奏に合わせて、皇室3代が森づくりに関わっていただいたことを映像で振り返りました。
岐阜県重要無形民俗文化財第1号の谷汲踊が、たにぐみ幼児園5歳児、谷汲小学校6年生および谷汲踊保存会により披露されました。
となりのトトロでおなじみの「さんぽ」の曲に合わせ、おじま幼児園の5歳児が鼓隊演奏。
鼓隊演奏に合わせ、北方小学校6年生のみどりの少年団による国旗入場。
やまと・きたがた幼児園4・5歳児による木曳き車の入場。
北方小学校6年生のみどりの少年団による国旗掲揚。
主催者を代表し、河合岐阜県副知事からあいさつがありました。
富田和弘揖斐川町長と北方小学校6年生のみどりの少年団により、揖斐川町森づくり宣言が行われました。
揖斐すめらぎの森の銘板とさざれ石の記念碑が除幕により披露されました。
さざれ石の記念碑は、新しい天皇の即位の記念とともに、細石(さざれいし)を町民の皆さんに例え、町民の皆さんが力を合わせ、森を育み一丸となることで、100年先の森づくりにつながっていくことを表しています。
町内中学校2年生全員による「走る川」の合唱。
坂内小中学校児童生徒による和太鼓演奏。
多くの親子連れで賑わいました。
バザー会場も大盛況でした。
私たちが暮らし、働き、学び、そして、人々がつながり、輝く揖斐川町は、美しい緑をはじめとする多くの貴重な自然を先人から受け継いでいます。
揖斐川町内の清流、おいしい空気、穏やかな緑の癒しは、森林からの大切な贈り物です。令和の時代を迎えた今、皇室三代にわたって森林づくりに携わっていただいた全国的に見ても稀な歴史を有することを改めて認識し、第39回全国育樹祭のテーマである「手から手へ 豊かな緑で ぼくらの未来」の実現のために持続可能な森林経営を進め、併せて永遠不滅な地域づくりと地球環境の保全を目指します。
そして、私たちは、揖斐川をはじめとする河川の上流に住む者としての責任と誇りをもって、次のことを宣言します。
一 持続可能な環境や社会づくりのため、町民・企業・行政が協力して揖斐川町の森林づくりを進めます。
一 豊かで美しい森林づくりを進め、子どもをはじめとするすべての町民が森にふれあい、木に親しむ木育活動を推進し、次世代へつなぐ人づくりと地域づくりを推進します。
一 持続可能な森林経営・管理のため、適切な伐採と再造林など森林資源の循環利用を進め、林業の成長産業化や森林の持つ多面的機能の発揮を促進します。
令和元年10月27日
揖斐川町長 富田 和弘
この東屋に貫として使われている集成材は、平成27年に谷汲緑地公園で開催された第39回全国育樹祭において、今上陛下(当時皇太子殿下)がご利用になられた御席に使用されていた木材です。
また、柱の丸太6本は、揖斐川町産のケヤキ、ヒノキ、スギが使用されています。