グランドソフトボールとは視覚障害者の野球です。「転がしソフトボール」という呼ばれ方をすることもあります。
使用球はハンドボールと似たようなボールです。中に鈴などは入っていません。
《チーム編成》
1チーム10人制です。全盲選手が4人以上いなくてはなりません。あとの6人は弱視選手です。全盲選手は、アイシェード(目隠し)をします。弱視者や晴眼者でもアイシェードをすることによって全盲選手としてプレーすることも可能です。
《投手》
投手は全盲でなければなりません。従って捕手は手を叩くことによって投手にストライクゾーンを伝えます。言葉での指示は不可。
《走者》
走塁も、全盲者にはランナーコーチが手を叩くことによって塁の方向を指示します。また、全盲選手がぶつかったりするのを避けるため走塁用ベースと守備用ベースが分かれています。
《守備》
全盲選手が、ボールが動いている間に捕球すれば、ゴロであってもフライアウトと同じになります。このため例えば外野にゴロが転がっても、すぐにヒットと断定できません。安易に次の塁に進むと思わぬゲッツー(併殺)を喰らうことになります。
試合停止圏というエリアがあります。マウンドの半径1.5メートルの円内に送球されたときは試合停止(ボールデッド)となります。全盲選手がボールを持ったまま、どこに投げていいかわからず、その間に走者が走り放題になることを避けるためのルールです。
最後に、何より大切なのは、「静かな野球」だということです。音が頼りですから、特に全盲選手が打席に立ったときは、絶対にベンチから大きな声を出してはいけません。
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