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あしあと

    「森のようちえん」の取り組み

    • 更新日:2019年2月14日
    • ID:6814

    「森のようちえん」の取り組み支援

     揖斐川町は、平成27年10月11日に揖斐川町谷汲名礼地内で開催された「第39回全国育樹祭」を契機に、町域の9割を占める森林を次世代に引き継ぐため、森林を守り育て、利用する取り組みを進めています。

     その一つとして、豊かな森林に子どもたちが親しみ、学び、たくましく育っていくため、多様な子育て支援に対するニーズを捉えて、「森のようちえん」の取り組みを支援しています。

     平成28年度から、谷汲緑地公園を拠点とした「森のようちえん」を展開するため、試行的な体験活動として県立森林文化アカデミーの助言を受けて、ワークショップや体験イベントを実施してきました。

     平成29年からは自主運営団体『森のようちえん こだぬき』が設立され、おさんぽ会やプレーパークを開催し、平成30年4月からは預かり型の森のようちえんを開園することになりました。

    ロープでブランコ
    重い重い
    歩け歩け

    「森のようちえん」とは

    「森のようちえん」は、デンマークの一人のお母さんが近所の子どもたちを森の中で保育したのが始まりといわれています。

    (1)森や川、海や田んぼなど地域の自然環境をフルに活用すること

    (2)そのままの子どもたちと、それぞれの主体性を尊重すること

    を重要な柱としています。その独特な育児スタイルは、日本でも近年ブームとなりつつあります。

     ※一般的に「森のようちえん」とは、園舎ではなく自然の中で幼児を保育するもので、保護者による自主保育、あるいはイベント的なものから毎日実施されるものまで多様な形態があり、学校教育法に定める幼稚園とは異なります。

    森のようちえん体験イベント “子どもと森のじかん”

     平成28年6月26日に森のようちえん体験イベント“子どもと森のじかん”を谷汲緑地公園の森の中で開催しました。

     町内外から900名を超える親子の参加があり、 子どもたちは「大人の手出し禁止」などの看板が掲げられるなか、木に吊ったハンモックやロープ渡り、廃材を使った工作、虫やミミズとのふれあいなど、森に囲まれた環境の中で子ども自身が工夫して、思うままに自然とふれあいました。

     平成28年10月9日に行われた2回目の“子どもと森のじかん”では、事前申し込み制の「森のようちえん体験会」と当日受付の「森のあそび広場」を開催し、約400名の参加がありました。

    「子どもと森のじかん」で大人が大切にしたいこと

    (1)何もないけど、すべてある

     ここには、森の空間とちょっとした道具や仕掛けがあるだけ。何もないけど全てある。あとは自分たちの工夫次第で楽しめます。いろいろしてもいいし、な~んにもしなくてもオッケーです。

    (2)心をからっぽにして寄り添う

     いつもよりお子さんたちと距離をおいて、「ダメ!」「あぶない!」「汚い」「〇〇しなさい」「こうしたらいいよ!」はいつもの“半分”にして、子どもたちを観察してみると・・・ほらっ!

    (3)大人は見えない柵でありたい

     「子ども同士のけんか」や「治るケガ」は、将来の大事な栄養素。大人が過度に介入したり予防したりすると「心の栄養失調」になりますよ~。

    (4)楽しむ心を忘れずに

     何よりも大人がこの空間を楽しむということ!あとはまるまる「自己責任」でお楽しみください。