「土岐絶えなば、足利絶ゆべし」と、足利尊氏をして信頼せしめた土岐一統の総領頼康は、建武二年父頼清の菩提を弔うために、この地に一寺を建立した。これが瑞巌寺の始まりで、ちなみに頼清の法名を瑞巌寺殿祥雲善孝大禅定門と称す。古伝に、行基菩薩が諸国巡錫のおり、この地に霊異を感じ地蔵菩薩を安置されたのがこの地に仏縁が結ばれたはじめで、天平年間のことであるという。文和二年六月後光厳院が兵乱を避けて小島の頓宮に入られ、その縁で寺号を萬松山瑞巌報国禅寺と勅額を賜り、勅願道場としてその他弥勒院など六ケ寺をかぞえた。
岐阜県揖斐郡揖斐川町瑞岩寺
名神高速大垣ICから国道417号を経由、県道32号を春日方面へ約3km先の瑞岩寺橋を渡って500m
瑞巌寺