新町となって5年半が経過する中、合併後のまちづくり計画重点プロジェクト3項目(地域情報・公共交通・道路の各ネットワーク)に積極的に取り組み、その成果が着実に現れてきました。第一次総合計画の前期基本計画に文化会館の整備が挙げられています。現在の中央公民館は、建設から30年以上経過し、耐震性や冷暖房、収容人員等に問題があり、町民は文化会館の整備を望んでいます。町村合併の特例で事業ができるのも4年少々となり、これの建設時期を検討されているとは思いますが、後期基本計画での方向性をお尋ねします。
中央公民館は昭和52年1月に建設され、大ホールと本館を合わせて年間7万人近くが利用しています。しかし、老朽化により冷暖房の温度調節が効かないことや、音響や照明設備の不足・古さは否めない事実です。耐震性の指標であるIS値は判定基準を大きく下回っています。文化の殿堂ともいえる文化会館は、質の高い芸術や文化に触れ合う機会を数多く提供し、生涯学習の拠点としても必要であると考えています。整備については、後期基本計画で実現できるよう議会、行政推進員、関係文化団体や町民の皆さんの意見を伺い、事業着手に向けて検討していきたいと考えています。
重点プロジェクトである公共交通ネットワーク整備の一環として、名鉄本揖斐駅跡地周辺整備について伺います。
1 上ミ野までできている線路跡地の道路整備は、今後どのように計画し、いつ頃整備する予定ですか。
2 バスロータリーは完成から月日が経っていますが、供用開始はいつですか。
3 変則5差路は非常に危険な箇所ですが、どのように整備する予定ですか。
1 上ミ野地区まで供用を開始していますが、残りの線路跡地は、長良から清水地区にかけて都市計画道路、大野・揖斐川線の道路敷地の一部として取り込み、国道303号のバイパス機能を持った道路として活用できるよう、県と連携して進めています。
2 バスロータリーの供用は、現在県が行っている国道303号の歩道整備が完成次第、同時に開始する予定です。
3 変則5差路解消の必要性は十分認識しており、県公安委員会や県土木事務所など関係機関と協議を進めています。
養老鉄道揖斐駅周辺は、懸案の駐車場・駐輪場・トイレが整備され、環境が一変しました。しかし、駅南側に予定されている町営住宅の建設に伴い、周辺一帯を計画的に開発する必要がありますので、次の3点についてお尋ねします。
1 駅前ロータリーと国道417号のアクセスは危険で交通渋滞が起きていますが、これを解消するためにどのように整備しますか。
2 無料駐車場の整備はどのように考えていますか。
3 養老鉄道を存続させるため、全町民をあげて活動するシステムが必要だと思いますが、見解を伺います。
1 交通渋滞の緩和について
2 無料駐車場について
町営住宅の建設に向けて詳細な計画を進めています。これにあわせて駅周辺道路の拡幅、出口入口の計画なども含め、安全性、利便性を満たした駅前周辺整備計画を地元の皆さんと協議しながら、全体的に検討していきたいと考えています。
3 養老鉄道はどうしても存続させる必要があり、揖斐川地区行政推進員代表者会議でも議 論をいただいています。公共交通の拠点であることを踏まえ、町民あげてのマイレール意識の醸成を図るとともに、町全体の活性化につながるよう、今後とも積極的に整備計画を進めていきたいと考えています。
町の活性化は観光客や山里体験などで町外の人を受け入れる流入人口の増加対策以外にないと思います。町内各地の観光地としての開発をどのように進めるか、私の考えを提議し対処を伺います。
1 魅力を感じる徳山ダム対策
ダムを訪れた人で、再度訪れたいと感じなかった人が多くいます。観光地としての魅力を持たせるには、遊覧船を導入したり、釣りや食べる楽しさを提供する観光産業を構築する必要があると思いますが、見解を伺います。
2 揖斐高原の通年型への再開発
スキー人口の減少などから、冬型施設から通年型施設への転換が必要と思いますが、再開発についての見解を伺います。
3 伊吹薬草を観賞できる薬草園の設置
伊吹山系は薬草の宝庫で、鑑賞する愛好家が増えています。減反農地を活用し薬草の生産と鑑賞ができる施設を整備すれば活性化に役立つと思いますが、見解を伺います。
4 特色をもった谷汲山門前まちづくり
納めの札所から脱皮する意識改革から始めるまちづくりが門前街復興の源となると確信しますが、再興の方策をお尋ねします。
5 揖斐祭り屋台会館の設置
揖斐祭りの屋台は、祭りの期間しか見ることができません。屋台会館を設置して年 間を通して見学できれば観光客を呼ぶ格好の目玉になると思います。設置についての見解を伺います。
1 徳山ダムへの観光客は年間20万人以上で、イベント期間中は道の駅への来客も増え、相乗効果が現れています。揖斐川水源地域ビジョンでは、水源地域の魅力を活用した産業振興を中核プロジェクトの一つに位置付けており、自然環境の保全と観光産業の両立を図る方向で推進したいと考えています。
2 スキー場の存廃については2年前から久瀬地域審議会で検討されています。今後はスキー場の運営や老朽化した施設の見直しを図るとともに、シーズンを通して利用できる施設への転換を検討したいと考えています。
3 かすがモリモリ村に伊吹山麓の薬草を移植して薬草園を整備し、長者の里森の博物館では伊吹薬草組合の貴重な資料を展示しています。隣接の森の染織工房では春日の薬草を使った薬草染め体験教室を開設しています。これらの取り組みを広く情報発信し、薬草文化の普及啓発に努めたいと考えています。
4 谷汲山華厳寺は町の重要な観光スポットですが、観光客は減少傾向にあります。このような中、平成18年に地元の人たちで組織された「門前町並みづくり委員会」がさまざまな取り組みをしています。平成19年からは県職員による「まちづくり支援チーム」の派遣を受け、委員会の活動に支援をいただいています。町も、家屋の景観や参道整備などの支援を行っており、魅力ある観光地づくりを進めたいと考えています。
5 岐阜県重要有形民俗文化財に指定されている揖斐祭りの5両の「芸やま」を見ていただけるのは揖斐祭りの期間中だけですが、町並みウオーキングなどの行事には蔵の公開をお願いしています。今後も今まで以上に公開をお願いしていきたいと考えています。
中央公民館は、空調・照明・音響機能が不調で収容人員も700人と少ない難点があります。文化会館の新設は、中学生議会でも提案があったように、住民の大半が待望しています。建設場所は、揖斐総合庁舎西のヘリポートあたりが最適だと思います。文化会館が新設されたら中央公民館は揖斐祭り屋台会館として再活用できると思いますが、見解を伺います。
清水議員にお答えしたように、文化会館の新設については、議会、行政推進員、文化関係団体や町民の皆さんの意見を十分に伺いながら検討していきたいと思っています。
小学校3年生までとされてきた学童保育の対象を6年生まで引き上げるようお願いしてきたところ、4年生まで拡充されました。また、以前は、夏休み中の学童保育の子はプールに入れませんでしたが、今年から利用できるようになり、保護者から喜びの声を聞いています。しかし、対象を6年生まで拡充することは必要なことです。特に、夏休みや冬休みなど1日中子どもだけを家に残しておくことは親にとって大変心配なことで、そのために仕事を辞めたとか、働く時間を短くしたという人もいます。担当課長の見解を伺います。
学童保育は児童福祉法で対象を概ね10歳未満の児童と示され、西濃管内の市町の多くが小学校3年生までとしています。揖斐川町は、平成20年度から小学校1年生から4年生までを対象として実施しています。小学校高学年は中学校生活を見据え、家庭生活を設計する力を養うことも大切です。家庭学習に取り組んだり、読書に親しんだりなど児童自身が自ら考え行動できるようにするのも教育の役割です。一方、5・6年生まで対象を拡充してほしいという需要も高まっていますので、長期休業中における対象の拡充について検討していきたいと考えています。
揖斐川町揖斐川町議会議会事務局
電話: 0585-22-6881
ファックス: 0585-22-4496
電話番号のかけ間違いにご注意ください!