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あしあと

    平成27年第7回 定例会【一般質問】

    • 更新日:2016年1月22日
    • ID:6607

    ここが聞きたい 一般質問 【議員3名が町政を問う】

     平成27年12月9日に行われた、本定例会の一般質問および答弁の要旨は次のとおりです。

    下水道事業について

    小倉昌弘 議員

     揖斐川右岸地区と揖斐地区の下水道整備も完了する見通しがつき、全地域でほとんど下水道が整備された状況となりました。町長は以前から下水道整備が完了したら独立採算制にすると言っていますが、いつ頃を予定しているのか。また、その時の利用料は、現在の加入率からみると相当高くなるのではないかと思いますが、どれくらいを想定しているのか。

     先月開催された下水道特別委員会において、個別排水事業の町設置型合併処理浄化槽の整備は、設置費用も高く、その大きさから設置スペースの問題もあるため、この事業を止めるという提案がありましたが、現在町が大きくて金額も高い合併処理浄化槽を設置しているのは、川の水を少しでもきれいにしようという考えから排水の浄化能力が高いものを整備しているのではないのですか。水をきれいにするための下水道事業が後退することになり、町設置型合併処理浄化槽の整備は、止めるべきではないと考えます。

     また、農業集落排水や公共下水道処理区域内にある町営住宅など町有施設で加入していない施設があると聞くが、なぜ加入していないのか。これらのことについて、町長の考えを伺います。

    町 長

     1点目の下水道事業の独立採算制の時期とその際の利用料金についてですが、下水道事業は準公営企業として特別会計にて実施しており、料金は合併処理浄化槽と同等ということで現在料金設定しています。今後については、経済情勢や事業の進捗状況、未接続者へのお願いなどを考慮し、判断していきたいと思います。

     2点目の町設置型合併処理浄化槽の事業廃止についてですが、先月の下水道特別委員会では、現在揖斐川地域で事業推進を行っている町設置型合併処理浄化槽の設置について当初計画の10年が今年度末となることから、設置費用などの問題もあり今後の整備方法について補助金制度も考慮し、揖斐川地域以外と同様に整備する方法もありますと提案させて頂いたところです。町としては、揖斐川地域の生活雑排水処理については伊勢湾総量規制の強化も考慮し、集合処理施設の放流水質と同等である高度処理の合併処理浄化槽を設置していることから、今後もこの事業を継続して実施していきたいと考えていますが、用地の狭い箇所についてはこの限りではないと考えています。

     3点目の町有施設の加入状況についてですが、平成17年1月13日の合意書で「下水道計画区域内の既存合併処理浄化槽は、下水道と同等の機能を有することから処理済みと認知する。」とありますので、処理区域内の合併処理浄化槽が設置されているものについては農業集落排水施設および公共下水道施設の集合処理には接続しないこととしており、これ以外のものについては供用開始後、順次接続をしてきた状況であり、旧揖斐川地区での集合処理区域内での未接続施設はありません。

     

    小規模事業者への工事等の発注について

    宇佐美直道 議員

     第2次総合計画の資料にもあるように当町の商店を含む事業者数は、合併前の平成16年度の約450軒から平成24年度では約300軒と約150軒、3分の1の事業者数が減ってきています。町の一般予算は、郡内の他の2町と比べて約2倍の規模でその分公共事業予算も多いと思いますが、町内をみると営業を止めた店舗も多くあり、小規模な企業には恩恵が行き渡っていないように思います。現在町が発注する工事や物品の買入れなどについては、一般・指名競争入札とも前提として入札参加資格を持った業者が対象になっております。少額の契約については随意契約という制度もありますが、町の規則では対象が障がい者やシルバー人材センターなどに限られた特定随意契約しか明示されておらず、入札参加資格を持たない小規模事業者は少額な発注でも町の仕事ができません。

     そこで、瑞浪市など他の自治体で数年前から採用している小規模契約希望者登録制度というものを定め、入札参加資格を持たない町内小規模事業者が町に登録するだけで少額の発注(ちなみに瑞浪市では工事なら130万円以下)に参加できるようにすれば、少しでも地域経済の活性化に繋がるのではないかと思いますが、町長の考えを伺います。

    町 長

     町が発注する工事などの契約の締結については、地方自治法および同法施行令、町契約規則などに基づき実施しています。町としては、地域経済の活性化に繋がるよう一般・指名競争入札を行う場合には、地元事業者に配慮した対応を行っており、随意契約を行う場合においても、地元事業者で対応できるものは地元事業者にお願いしています。これら工事などの契約については、公金を扱うものであり、公平性・透明性などの確保が必要であることから競争入札が基本であり、またそれを履行できる技術力などの確認も必要であるため、入札参加資格者名簿に登録された事業者から選定を行っています。

     町としては、地方自治法に定められた基本的事項を遵守しながら、地域経済の発展に資するよう対応していますのでご理解をお願いします。

    総務部長

     入札参加資格審査を経ない事業者を対象として随意契約ができる、他の自治体で小規模契約登録制度とも呼ばれている制度は、現在本町にはありません。随意契約については、あくまで地方自治法施行令第167条の2に明記された第1号から第9号に該当する場合のみが認められており、瑞浪市では第1号に関連する事項として内規を設けて対応しているようです。

     本町においては、随意契約に係る運用のガイドライン(内規)を設け対応しており、設計金額が50万円以上のものは原則指名入札を行い、5万円未満の小規模な修繕や物品購入については、入札参加資格者名簿に登録されていない町内の事業者から見積もりなどをお願いする場合もあります。現在、入札参加資格審査の申請については、例えば物品などであれば審査申請書に納税証明書や必要な資格を証明する書類などを提出してもらえば審査後、不備がなければ名簿に登録しており、これは瑞浪市の小規模契約登録制度の申請書類とほぼ同じものを提出してもらうだけで登録することができますので、新たに制度を創設する必要性は低いと考えます。なお、障がい者支援施設やシルバー人材センターなどとの特定随意契約については、それぞれの法律に基づく雇用確保などが地方自治法施行令の随意契約の中に明記されたものであり、これに基づく手続きを町の規則に記入したもので、地方自治法施行令第167条の2第1項第3号に該当するものです。

     

    町所有の備品の処分について

    村瀬三郎 議員

     平成23年9月の新庁舎への移転に伴い旧庁舎が取り壊され、それまで旧庁舎で使用されていた椅子、机、ロッカーなど備品の多くが現在、揖斐高原のクラブハウスの中に保管されています。当初保管されている備品は、町内の地区公民館など公共施設において不足していたり交換が必要な備品があれば無償で譲渡してもらえたので、僅かながら再利用されたと聞いていますが、今なお多くの備品が山積みにされ、一部では錆が出てきている状態のものもあり、このまま放置すれば使用価値が無くなってしまいます。

     まだ十分使用できる状態の今だからこそ、早急に処分すべきと考えます。例えば町民優先の即売会をするとか、ネットオークションに出品するとか、リサイクル業者による入札を行うとか他にも方法はいろいろあると思いますが、町長の考えを伺います。

    町 長

     旧庁舎で使用していた机などは、町内の公共施設などで再利用を行いましたが、全てが再利用できたわけではなく再利用されていないものは、現在揖斐高原のクラブハウスに保管してあります。再利用できるものは極力利用するといった考えのもと他の公共施設や一部は現在の庁舎にも活用していますが、旧庁舎で使用していた机や椅子などは、合併時に各振興事務所から持ち寄って使用していたものも多くあるため、高さや大きさに不釣合いがあり使いづらいことや、職員定数の削減といったことからなかなか再利用が難しいといった面もあり、現在も多くの机などを保管している状況になっています。

     町としては、新たな財源確保ということも含め有効な利用手段として、公売なども考えていく必要があると思っています。クラブハウスの中には、以前の経営会社からの物品などもあることから再度物品のチェックを行い、公売または処分を検討していきたいと考えています。

     

    粕川オートキャンプ場の改善と将来計画について

    村瀬三郎 議員

     近年アウトドアを楽しむ若者や家族連れが多くなり、夏場だけでなく年間を通して粕川オートキャンプ場とその周辺などでキャンプやバーベキューをしている光景をよく見かけます。多くの人に来てもらえるのは有難い事ですが、現状はごみの問題があります。ごみは必ず持ち帰るよう看板などに書いてありますが、多くのごみが分別しないで残されているなどマナーの悪い人たちがいるのも事実です。現在このごみは、シルバー人材センターや地元ボランティアの方々により処理してもらっていますが、広範囲に及ぶため年間を通じての対応が難しいので、地元からは町での対応を強く要望しています。

     もう一つはトイレの水不足の問題があり、利用者が多く水量不足により排水管が詰まったり、汚物が流れなかったりしたため、今年7月に500リットルのサブタンクが設置されましたが、シルバーウィークには地下水の水枯れにより再び同様の問題が発生しており、安定した水の供給が必要です。また、オートキャンプ場のサイトに入れなかった人たちは、対岸の市場側の河川敷でもキャンプやバーベキューをしますが、市場側にはトイレがないため、周辺の個人宅にトイレを借りに来る人が頻繁にあり迷惑しているとの苦情も出ています。

     以上、ごみの処理、トイレの水不足、市場側のトイレの問題など今後の対応策と粕川オートキャンプ場の拡充・整備について伺います。

    町 長

     粕川オートキャンプ場は、春から秋の休日に大変多くの方に利用してもらい喜んでいるところですが、地元の方々の協力もいただき通年管理ができている状況であり、お話しのように管理の難しいものがあります。ごみ清掃などに関する地元の負担軽減も大切であると考えていますので、利用者数が少ない冬季は閉鎖することも含め、管理の在り方について検討していきます。

     オートキャンプ場は、揖斐川町の恵まれた自然環境がそのままの状態であることも人気のひとつになっており、夏場の来場者数は年々増加傾向にあります。エリアの拡充など新たな整備については、今後検討していきたいと思います。

    建設課長

     ごみの清掃については、現地の看板やホームページでごみを持ち帰るよう注意喚起しているところですが、インターネットでは「無料のオートキャンプ場ですが綺麗に管理されている。トイレも綺麗。」といった利用者からの書き込みがある一方、中にはマナーが悪い方もみえるため、ごみ拾いなど地元の方々にも協力いただいている状況です。現在ごみ清掃をシルバー人材センターに委託していますが、冬季については委託期間に含まれていないため、冬季間の管理手法について今後検討していきます。

     次にトイレの水不足については、今年度予算にて500リットルの予備タンクを1機増設したところ、夏場の利用者がピークの時には問題なく対応ができましたが、9月のシルバーウィークの5連休に利用者が多かったことと地下水位の低下が重なり、一時的に水不足が発生しました。今後このような事態にならぬよう前向きに新たな水の確保の仕方、手法を検討していきます。

     市場側の公衆トイレについては、粕川大橋左岸の堤防上に設置されており、低水護岸の上まで水がくるような川ですので、河川敷には容易にトイレの設置ができません。看板などで既存の公衆トイレの位置を利用者に明示することで個人宅にできる限り迷惑がかからないようにしたいと考えています。

     オートキャンプ場の利用者にルールやマナーを守ってもらうよう啓発するとともに、地元の理解もいただきながら末永く利用できる環境を維持していきたいと考えています。

     

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