城台山公園には、揖斐城跡や播隆上人が建てた一心寺があります。揖斐城は興国4年(1343年)に土岐頼雄が築いた典型的な山城で、約200年後に斎藤道三に攻められ落城したとされています。今でも当時の時代背景がうかがえる城跡になっています。また、この公園の散策道は、見晴らしがよく、ウオーキングには最適です。しかし、公園や散策道の案内標識が腐敗したり、雑草が生い茂ったりしています。付近の山全体の自然を守りながら整備し、自然の美しさや城趾を町内外にアピールしたらと思いますが、見解を伺います。
城台山は揖斐川町のシンボル的な山の一つです。この一帯は、およそ660年前に城が築かれていた様子がそのままの形で残っている、県下でも大変貴重な城跡と言われています。散策道は、毎年行っている「町並みウオーク」などのイベントで、町内外から多くの参加者に楽しんでいただいています。案内標識などの修繕整備を行い、わかりやすく安全に散策できる施設にしたいと考えています。城台山公園を積極的にPRし、町民以外の多くの方に知っていただけるよう努めたいと考えています。
町は長寿者褒賞制度を定め、95歳と100歳の方に祝い金と長寿賀詞を贈っています。高齢者の皆さんからは、95歳、100歳になって褒賞を受けても、介護を受けたり施設へ入所している人が多く、自分の意思での祝い金の活用はままならないため、90歳を過ぎたら年ごとに何らかの褒賞が受けられないかとの意見が多く聞こえます。このことに加え、全国で高齢者の所在不明が相次いだことから、高齢者の安否確認が重要になってきました。褒賞と安否確認を合わせた狙いから、90歳から毎年誕生日に本人に直接祝い金を届け、95歳と100歳の節目には現行の長寿賀詞を続けてはと思いますが、見解を伺います。
町内に住民票がある76歳以上の高齢者全員の安否確認を9月に実施し、全員の生存を確認しました。また、高齢者の安否確認など問題の解決にあたっては、日ごろから地域の皆さんがお互いに見守りあいながら生活していくことが大切です。町内11地区で開催の地域福祉懇談会で、行政推進員、民生児童委員、福祉委員を中心に、地域の見守り体制について協議をいただいているところです。長寿者褒賞制度は、95歳と100歳の誕生日に長寿をお祝いする大切な敬老事業です。現在では楽しみにしておられる方が多く、制度としても定着していますので、現行のまま継続したいと考えています。
今年は異常気象が続き、地球規模で強烈な台風や豪雨が頻発しています。奄美大島での豪雨災害では、長期にわたる通信の途絶が災害復旧の大きな障害になったと報じています。気象庁、国交省、都道府県は連携して自動的に観測データを収集し、気象警報を発していますが、通信が途絶えるとその機能は完全に止まってしまいます。このような状況では、市町村が独自に管内拠点から集めた情報が唯一のもので、これにより災害対策の判断をすることになると言われています。このため、全てを手作業で観測する雨量計測機器を町内に設置しておく必要があると判断しますが、見解を伺います。
豪雨などにより長期間の停電、通信が途絶えた状態では既に相当規模の災害が発生していると想定されます。第一に考えなければならないことは人命の安全を確保することです。職員を現地に派遣し、防災関係者や住民の方々から情報を集め総合的に検討し、それに対応していくことが最も効果的な方法だと思います。全てが手作業の雨量計測器については、災害が発生しているときに職員が計測する余裕はないと考えます。現在町は、国や県が設置した9カ所の雨量計の自動計測器を利用しています。市販されている簡易計測器などは家庭でも容易に計測できるため各地域への普及を進めたいと考えています。
1町5村が合併したとき揖斐川町の新しい町章が決定され、その町章を描いた町旗が公共施設に掲揚されています。多くの町民の皆さんは町章の象形の意味も認識されていますが、町外の人は揖斐川町の町章や町旗に対する認識は薄いと思います。現在作られている町旗の全部が町章だけで、町名は入っていないと聞いています。町外の人も参加する大会や、町外で行う行事などで使用する町旗には、町名を入れた町旗を用いると揖斐川町をより認識してもらえ、親しみをもってもらえると思いますが、見解を伺います。
基本的な考え方として、国旗が日章旗であるのと同様に、町旗は町章旗であると認識しています。町章はそのまま町旗に使用することを前提に一般公募し決定され、平成17年7月1日に開催した「新揖斐川町誕生記念式典」で披露しました。町旗の規格は、同日付けの町旗規程により告示していますので、町名を表示するには告示の改正が必要となります。町旗の基本的な考え方と制定経緯を踏まえると、告示の改正には否定的にならざるを得ないと考えます。なお、町外での行事などでは、町名の入ったのぼり旗や横断幕を掲示し町の情報発信に努めています。
揖斐川町職員給与の平成21年4月のラスパイレス指数は、県下42市町村の中で下から3番目で、郡内3町で最下位です。先の臨時議会でも職員給与減額の議決がなされました。これでは合併後の町づくりに誇りを持てる職員が育つのか心配です。せめて県平均以上のラスパイレス指数にできないかと考えますが、見解を伺います。
ラスパイレス指数は、国家公務員の行政職の基本給を100とした場合の地方公務員一般行政職の給与水準を表すもので、学歴別、経験年数別に比較して算出するものです。ラスパイレス指数が低い理由は、合併前の中途採用者の多くが前歴に見合う給与号級になっていない場合があるなど、国の給与水準との格差が開いている状況となっています。町は、平成17年の「一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律」に基づき、昇給制度の改正を行い、人事評価を参考にし、ラスパイレス指数の改善に取り組んでいます。
今年は気象の関係か、各地で農作物の獣害が例年になく多く、生産者を悩ませています。イノシシやサルが日夜出没し、農作物を壊滅状態にして荒らしています。長い経験を持つ人たちが作る農作物は大変おいしく、道の駅での販売も好評です。しかし、今年のように大きな被害があると生産意欲がなくなり、耕作放棄地の拡大につながる危惧があります。狩猟者に対する手当や報奨金を増やし、有害鳥獣の駆除に努めていただきたいと考えますが、見解を伺います。
野生鳥獣による農作物被害は、中山間地域のみならず平坦地でも大きな問題となっています。町は、平成20年度に策定した「鳥獣被害防止計画」に基づき、捕獲と進入防止の両面から対策を実施しています。捕獲に関しては猟友会の協力を得て捕獲体制を構築し、進入防止については町単独補助金で電気柵など資材購入の支援を行っています。しかし、被害の増加傾向に歯止めがかからないのが実情です。このため、家庭ごみの適切な処理などの日常管理はもちろんのこと、今後は行政、猟友会、関係団体など地域が一体となって担い手育成のための狩猟免許取得の支援や捕獲機材の購入支援などのほか、進入防止柵など被害防止施設の整備について早急に検討したいと考えています。
揖斐川町揖斐川町議会議会事務局
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